本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年9月2日

 九月二日 水 朝から仕立屋 伊藤 磯谷等がせめかけつゞいて久米 安藤が来た 額縁の尺取をしたりなんかして昼ニ為りとうとう五人連で宝亭でめし それから合田が加り磯谷と伊藤は去り四人連で向島の百花園を見ニ行く 少し早過た ことゝひ団子など食ひ晩めしハ浅草の万楼と成た 内へ帰つたのは十一時過

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