1896(明治29) 年9月21日
九月二十一日 月 朝八時頃ニ伊藤源が来中丸が来和田が来又岡田が来合田が来そうして合田 岡田の三人で昼めしを食た 午後ニ為つて佐野が来久米が来て白馬会展覧会ニ付ての用をした 関如来と云読売の記者が来て其人ニ我会ニ付ての委しい事を話した 佐野 合田 菊地 佐久間と赤阪の米福でめしを食ひ新宿迄散歩した 今夜ハ十五夜で非常ニいゝ月夜だ
本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
九月二十一日 月 朝八時頃ニ伊藤源が来中丸が来和田が来又岡田が来合田が来そうして合田 岡田の三人で昼めしを食た 午後ニ為つて佐野が来久米が来て白馬会展覧会ニ付ての用をした 関如来と云読売の記者が来て其人ニ我会ニ付ての委しい事を話した 佐野 合田 菊地 佐久間と赤阪の米福でめしを食ひ新宿迄散歩した 今夜ハ十五夜で非常ニいゝ月夜だ