本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年9月27日

 九月二十七日 日 美術学校の生徒平子某が八時半頃ニ来 それから長原孝太郎 比留間賢八 菊地 吉岡 堀江等が来た 堀江 吉岡の二人と東京倶楽部で昼めしを喰ひ三時頃まで話した 帰りがけニ磯谷ニ寄つて縁の催促をした 内へ帰つて居た処ニ Papa が見へたから家を建て直す事の話をした 合田が来て夕めしを Maman と合田とオレと三人で食つた 食後合田と散歩ニ出かけ赤阪をぶら付た末山王山ニのぼり十二時頃迄話した 帰り途ニ面を知て居る芸姐二人ニ出逢た

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