1896(明治29) 年9月4日
九月四日 金 七丁目の橋口ニ行く 安藤が来たと云知らせが来て十一時半頃ニ内へ帰る 安藤と昼めしを宝亭て食つた 山王山ニ登り合田の処ニ寄り奴と又一緒ニなり三人でリユバン注文一件で其向の家をひやかし築地の野田屋で晩めし 安藤ニ京橋で別れ合田と赤阪をぶらつき廻つてから内へ帰つた 今日安藤ニ別れて間も無く雨が降り出した
本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
九月四日 金 七丁目の橋口ニ行く 安藤が来たと云知らせが来て十一時半頃ニ内へ帰る 安藤と昼めしを宝亭て食つた 山王山ニ登り合田の処ニ寄り奴と又一緒ニなり三人でリユバン注文一件で其向の家をひやかし築地の野田屋で晩めし 安藤ニ京橋で別れ合田と赤阪をぶらつき廻つてから内へ帰つた 今日安藤ニ別れて間も無く雨が降り出した