本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年9月6日

 九月六日 日 七時ニ藤島が来七時半過から学校ニ出かけた 今日ハ教員会議と云ものが有つた 昼頃ニ久米の処ニ来たら合田が居り藤島も先ニ来て居た めしの御馳走ニ成り四時頃から皆で出かけ氷川町のかし家を見芝口に来て白馬会員の紀章をあつらへ函館屋でアプサントをのみ井上に出遇五人ニ為り新橋の西洋料理屋でめしを食ひ銀座を京橋迄散歩し新橋から車で大久保公の碑の手前までやつて来合田と武ニに清水谷で別れた 久米にハ紀尾井町と五丁目向の角で別れて帰る

to page top