本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年1月4日

 一月四日 土 (京都日記) 朝起た計の処ニ小倉知幾氏の弟だと云大迫重威と云人が来た 又田村宗立氏がシヤム人を一人連れて来た 今日ハ中村が正宗を一升下げて来午後ニお栄と安藤が来たので今夜ハ内でめしの御馳走をする事とした 丁度めしの時ニ東京から鮭が来たので直ニそれを切つて食ふ 大層皆が調子付き安藤が嚶鳴社演説などした

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