1896(明治29) 年12月21日


 十二月二十一日 月 午前晴 午後曇
 午前学校ニ出 精養軒で安仲と一緒ニ昼めし 午後二人で開拓社の竹越と云人を訪ひ後芝浦の大野屋で風呂ニ入りめしを食た 京都から帰つて今日始めて風呂ニ入つた 又二人で豊陵を攻撃した 小代がやつて来て三人と為る 中村へ例の狂歌や狂句の手紙を出す 一時過内へ帰る 帰る時月よし… Tout va bien ces jours-ci excepté ce petit coeur qui est toujours vide !