本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年12月3日

 十二月三日 木 曇 (京都日記) 佐野ハ今夜の一番で東京へ帰つた 十時頃ニ起き岡田と美術工芸学校を見ニ行た 途中郵便局ニ寄り合田からよこした為替を受取つて来た 昼めし後安 中 岡と四人で四条の古道具屋を冷かし仏像を三体手ニ入れた 夜中村が来ないから尋たら留守 三人連で京極から宮川町 せだ裏など散歩して十時半頃ニ内へ帰つた

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