本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年12月9日

 十二月九日 水 (京都日記) マー天気ハ悪くない方 安ハ買物ニかけ廻り序ニ清水ニ行て画を持て来てくれた オレハ中村と出町の画をかきニ行た 内へ帰つて居たら水野正英と云人が来た 安ハ僧二人のお客と出かけた 食後オレハ中村と京極から四条を散歩し大和屋ニ安藤をたづねた 一寸上つて見たが甚だ不景気 十一時頃ニ内へ帰り十二時頃まで中村が話した

to page top