本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年10月22日

 十月二十二日 木 伊藤が来磯谷が来 磯谷へ用事を頼で学校へやつた 伊藤と相談して家の直し方をいよいよ極めた 乙羽氏が来た 伊藤と昼めしを食つた 四時前ニ佐野が来一緒ニ久米の処ニ行た 岩村ニも出遇つた 留守と聞て麹町迄帰つて来かゝる処で久米ニ出遇ふ 又引かへし久米の内へ行き展覧会場を松井かすと云一件で相談をやり後皆で米福楼でめしを食ひそれから C.F. ニ行き一時過ニ内へ帰る

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