本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年10月4日

 十月四日 日 伊藤源が来又菊地が Homer の頭を持て来てくれた 合田と一緒ニ上野の白馬会展覧会場へ出かけた 飾附けや陳列の仕事で夜ニ為つた 今日来たのハ久米 岡田 和田 今泉 白瀧 小林 丹羽 長原 湯浅等也 菊地も来た 合田 久米 菊地と四人連で帰つて来る時ニ出逢ひ五人連で達磨に這入る 合田 菊地と三人で銀座をぶら付赤阪を廻つて内へ帰る 道が非常に悪かつた

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