本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年10月18日

 十月十八日 日 夜雨 母上昨夜お泊りニ成り今朝おめニかゝつた 十時過から杉の内ニ行き五一君ニ逢つた しばらく面白く話し内へ帰つたら合田が来て居た それから秋山が来又藤島が来た 皆食後だからオレハ独で一時頃ニ食事 合田と二人ニ為つて三時頃から佐野の処ニ出かけ留守で高輪へ行く 小代と佐野に逢ひ四人で岩窟でめしを食ひ探検などして十時半の汽車で東京へ帰る

to page top