本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年10月29日

 十月二十九日 木 中村ハ十二時半の気車ニ乗る積デ昼めしを食て直ニ立つた 井上が来て刀など見て三時過まで居た 一緒ニ合田の処ニ出かけ菊地とも逢つた Rendez-vous を例の米福と極めてそれからオレハ橋口家ニ行く 明月の出発の用意で大騒ぎ 米福ニ集まつたのハ小代 佐野 菊地 合田と井上の友人八木氏だつた C.F.のパトロンヌが出かけて来た Sハ Riz と今一人引張られて C.F. ニ一寸寄り茶を飲で帰る 時ニ十二時半頃

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