本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年10月7日

 十月七日 水 昼頃から霽れた 朝白瀧が画を見せニ来た 十時頃ニ会場ニ行た 山本と寺山をのぞいて会員ハ大抵集つた 十二時少し過ニ記念の為ニ写真を取つた いよいよ今日から見物人を入れ始めた 三時頃ニ佐野や久米と帰つた 佐野ハ直ニ内へ来た 夜が入つてから小代と久米が来た 四人連で赤阪の Yoné-Foukou でめしを食ひ食後ニ佐野と久米が玉突を一番するのを見てそれから久米と一緒ニ帰る 十時半頃

to page top