本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年10月21日

 十月二十一日 水 学校ニ行き岡倉氏ニ逢つて学校用の画を今朝送り出した事など話し白馬会場で高橋勝蔵とめしを食ひそれから浅井の処から安藤の処ニ行た 安藤は留守で四時半頃ニ内へ帰つた めしを食ひ仕舞つて居たら合田から手紙が来て米福ニ行く 安藤 合田 菊地 佐野等が集つて居た 第二次会を C.F. で開く F連と十二時過まで居て又帰りがけニそばやニ立寄つた 今夜ハもやがかゝつて丸で巴里の冬の姿の様だつた

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