前言
『美術画報』は、明治27(1894)年6月に、『日本美術画報』として画報社より創刊された美術雑誌です。当初、日本美術協会が主催する展覧会の出品作を写真図版で紹介する雑誌としてスタートしましたが、まもなく日本絵画協会や明治美術会、白馬会といった、他の美術団体による展覧会の出品作も掲載されるようになります。当時の作家による“新製品”に加え、江戸時代以前の美術工芸品も“参考品”として掲載され、明治期にどのような作品が古典として認められていたかをうかがうことができます。
同誌は明治32年に『美術画報』と誌名を変えながら、大正末年まで継続して刊行されました。本データベースでは、この『日本美術画報』『美術画報』に掲載された図版を順次公開し、作者名・作品名などで検索できるようにしています。
なお、本誌の判型は、初編から6編が菊判(およそ縦23cm×横15cm)、7編から46編が菊倍判(およそ縦30cm×横23cm)、555号から560号がB5判(およそ縦27cm×横19cm)です。