1892(明治25) 年11月10日


 十一月十日 木
 今日ハなまぬくい天気也 朝ハ一寸いと日が出たが昼後ハ曇 終日明家敷で勉強す ひるめしハ矢張鞠の料理の羊也 夜食後霜菜の内ニ夜話ニ行く 九時頃ニ帰る それから日本へ出ス母上様への手紙ヲ書く 一時過ニ床ニ入る

同日の「久米圭一郎日記」より
昼後庭ニテ描キ婚礼ノ一隊ニ妨ケラル十一月十日