1896(明治29) 年2月25日
二月二十五日 火 (京都日記)
丁度行違て中村の内へ行たが間も無く出逢ひ共ニ松葉亭で昼めしを食フ 寺町でブルスニ贈る絵本を買ひ電気鉄道ニ乗て行て小川通り一条上る処の地所を一ケ所見た 其処の家ニ当時住つて居る女共賎しき粧の内ニもつて居た Poesie と云ものハ実ニ非常だつた 天神の祭日にて大層な人出それから平野神社へ廻り金閣寺迄行た 始めて金閣寺と云処を見た
二月二十五日 火 (京都日記)
丁度行違て中村の内へ行たが間も無く出逢ひ共ニ松葉亭で昼めしを食フ 寺町でブルスニ贈る絵本を買ひ電気鉄道ニ乗て行て小川通り一条上る処の地所を一ケ所見た 其処の家ニ当時住つて居る女共賎しき粧の内ニもつて居た Poesie と云ものハ実ニ非常だつた 天神の祭日にて大層な人出それから平野神社へ廻り金閣寺迄行た 始めて金閣寺と云処を見た