1896(明治29) 年2月15日
二月十五日 土 (京都日記) 例の如くお栄が三代子を連れて仕事ニやつて来たが今日ハ雪が降つたりしておかしく暗く気分も変ニ鬱して居るからエヽと思ひ三時過頃から平野屋ニ酒を命じて中村 敦盛等を相手ニ飲みはじめた 夜ニ為つて新地から四条通をぶら付き廻り十一時過に内へ帰つて来た
本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
二月十五日 土 (京都日記) 例の如くお栄が三代子を連れて仕事ニやつて来たが今日ハ雪が降つたりしておかしく暗く気分も変ニ鬱して居るからエヽと思ひ三時過頃から平野屋ニ酒を命じて中村 敦盛等を相手ニ飲みはじめた 夜ニ為つて新地から四条通をぶら付き廻り十一時過に内へ帰つて来た