本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年11月21日

 十一月二十一日 土 今日ハ旅順口が落て二年目の記念日だ 朝磯谷 伊藤が来昼頃ニ合田 大橋が来た 伊 合の二人とめしを食つた 一時半頃から偕行社ニ出かけた 立食などが有つた あかりをつける頃ニ帰り山王山ニ行き安藤と出逢ひ二人で C.F. ニ行く 佐野が間もなく来た 夫れから段々人がふへた 連中ハ山本 岩村 小代 合田 菊地 吉岡 和田 都合十人 小代とオレハ一番あとニのこり内へ帰つたのが二時半

to page top