本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年11月13日

 十一月十三日 金 合田が来又伊藤も見へた 十時過から学校ニ出かけ十二時半頃ニ白馬会場で安藤と一緒ニ為る 三時ニ内へ帰る 小代が門に待て居た 合田が来佐野が来和田が来又乙羽が来た 此の人数で山王山ニ押しかけた 高島 菊地 岩村 安藤が集まつた 都合十人 又米的も加つた 例の如く音楽隊をさかんにやつて会の歌が出来た 十二時過解散 合田大酔 乙羽とオレと三人で C.F. ニ立寄る 一時過ニ二人を置て一人帰る 今夜の歌ハ  おぢやるどしたんだどぶろくのめよ 白馬白馬 アヽ盛んだどしどしのめよ

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