本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年11月5日

 十一月五日 木 夕方まで珍らしく客が無く只植木屋を相手ニ暮らした 昼めしは父上と一緒に食た 夕方に為つて佐野 合田 久米 藤島 菊地等が来た 六人連で金子でめし 菊地が水戸旅行中の話で座を持つた それから溜池橋の玉突ニ皆のあとについて這入り十一時頃藤島を引張て内へ帰つた 今夜藤島ハ内へ泊る

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