本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年11月18日

 十一月十八日 水 朝和田が来 昼少し前ニ安藤が来二人で内でめしを食ひ三四時頃ニ為つて出かけて合田をたづねそれから安藤と二人で米福でめし 菊地がかぎつけて来て三人ニ為つた めし後ニ溜池の通で合田ニ出遇四人ニ為り菊地が金二円丈おごると云ので安藤の案でそばやニ這入り此処ニ只で芸姐を四人集め食て居る最中ニ小代と久米が来 しばらく居て引上 又溜池の通を少し歩き内へ帰る

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