十一月一日 火 終日雨でいやな天気 今日ハ祭で天気がよくつても手本を雇ふ事の出来ない日だから雨で却て仕合ナ処も有り 体屈だつたから端書ヲ方々ニ出す(白耳義の松方 中村 英国の平田 米国の蓑田 清秀等へ)久米 河北への昨夜書た手紙も出す 又 Fantome d’Orient ヲ読で暮す 夜食ハ霜菜(鞠屋事)の内へ食ひニ行た 食後婆やなどと一緒ニ少シかるた遊をなす
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一月四日 (従軍日記) 夕方ニ奈良崎が急に帰朝する事と為りたり 即ち広島なる村田少佐へ紹介状を一通渡して別る