十一月一日 木 曇 夜半雨 午前中菊地君一女史ヲ同道シテ来訪 午後岡野氏女学部新築教室ノ件ニ付来談 序ニ同氏ニ托シテ扇子ヲ四五ノ教員ヘ送レリ 子爵野村君ハ保田龍門保護ノ件 三島ノ河邊氏ハ作品ヲ持参シ岡ハ研究所ノ報告也 今夜ノ今文ニ催サレタル国美ノ宴会ハ断リタリ
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本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
一月四日 (従軍日記) 夕方ニ奈良崎が急に帰朝する事と為りたり 即ち広島なる村田少佐へ紹介状を一通渡して別る