本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1901(明治34) 年8月22日

 八月二十二日 (箱根避暑旅行日記) 雨なれども風なけれバ戸を開け湖水の景色などを見る事を得るなり 不幸中の幸なり 今朝十時過同伴の文子が父小泉猛英氏静岡より来訪 始めて面会せり 同氏と午後五時頃まで語る

to page top