本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年8月23日

 八月二十三日 日 (大磯) 今朝七時頃ニ岡田が横浜ニ立つた 樺山家ニ例の如く出かけ十二時過ニ内へ帰つたら久米と藤島が来て居た 其処で学校や展覧会の話などした 食後和田も一緒ニ四人連で海水浴場の辺迄散歩した 夕方四人で水を浴びた 夜ハお化のさわぎなどして久米 藤島ハ九時四十何分とか云汽車で帰つて行た 此の列車ニ源が居て話した 久米等を送つて行た帰りニ和田と浜へ廻った 後又浜へ行てあばれた

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