本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年8月21日

 八月二十一日 金 (大磯) 今朝吉田鉄二郎氏がやつて来た 朝めしを食てから杖を買ニ行た 十時頃ニ三人で郵船会社ニ行き正作君ニ逢つた 右の会社の舟つき場で別を云つてオレハそれから一人で松波ニ逢ニ仏の領事館迄行た 昼めしニ宿屋ニ帰り十二時半の汽車で荒川氏と大磯へ帰る 途中松方幸次郎と一緒ニ為つた 夕方月の出の画をかきニ行た 岡田が十時頃ニ東京から来た

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