本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1896(明治29) 年8月1日

 八月一日 土 八官町の時計屋 銀座の成田屋ニ行き十一時半頃ニ天真道場ニ行た 夕方一時間程勉強して丁度勉強を始めやうとして居た時ニ樺山愛輔がやつて来た 夜食後菊地の処に行き九時過まで話しそれから奴と一緒ニ赤阪の水道の通までぶらぶら来て奴のコンネサンスを山王山ニアンビテした 十二時頃まですゞみながら馬鹿話をした 後中通でシヤントウズの一人がChemise demie-européenne で飛び出して来たなどハ真ニおどけ千万

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