本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1892(明治25) 年9月29日

 九月二十九日 木 朝夏の画をかき直す 昼後茶碗皿ヲ洗てから画かき部屋ニ行 庭で下画をかく 六時頃迄居る 久米 河北と連合の手紙 長田と川村からの端書を受取る 河北はいよいよ島に行たな 長田は Hotel de Carnes へ引越との事 川村ハ瑞典から帰て来て来月の始頃ニブリユクセルへ行くとの事 夜食後ジヨルジユトモンクール迄行く 後久米ト河北へやる手紙と川村 長田 曾我へやる端書ヲかく 今日ハ冬の日見た様ナ日が出て気候寒シ

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