1904(明治37) 年11月17日 Thursday


十一月十七日 晴

昨日から今朝にかけて号外の声が聞えた。籬の残菊という風で、余り景気のいゝ呼び声でもない。事件は旅順から駆逐艇が一艘芝〓へ逃げ出した事でそれが自ら爆沈したという丈である。何しろ旅順の長引くには大に一般の人気に関するやうである。其割に株はまだ辛じて直段を維持して居るやうなり。

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例)「1904/11/17 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/872211.html(閲覧日 2024-05-19)