凡例(2021年3月記)

  1. 本データベースは久米美術館が所蔵する久米桂一郎(1866~1934)の日記を翻刻した『久米桂一郎日記』(中央公論美術出版、三輪英夫編、1990年刊)の「久米桂一郎日記邦文篇」と「久米桂一郎日記仏文篇」の内容(1892年まで)を掲載し、後者については邦訳も併せて掲載しました。また久米と親交のあった黒田清輝(1866~1924)の日記中、記載年月日が重なる記述についても、当研究所が運用する黒田清輝日記データベースとの連携により、併せて掲載しています。日付の明らかな記事については、全文検索が可能です。
  2. 日記は、1881(明治14)年から1922(大正11)年の期間に及び、19年間分の筆録が邦文、欧文のいずれかで記されています。詳しくは上記『久米桂一郎日記』掲載の三輪英夫氏による「解題」をご参照ください。
  3. 翻刻にあたり、邦文については明らかな誤記は訂正しました。また欧文については、綴りや文法の誤りが随所に認められますが、原文を尊重しそのまま翻刻しました。ただし、内容の理解に重要な箇所に限って〔 〕で正しい単語を補いました。仏文日記については改めて日記原本を確認し、書籍版『久米桂一郎日記』の綴りを一部訂正しました。仏文日記の中でイニシャルのみで記された人名については、邦訳では該当する可能性の高い人名を記してあります。
  4. 邦文は、現行の漢字体を使い、仮名遣いは原文のままとしました。判読しがたい箇所は□を用いました。句点は原本にあるものも含めて適宜一字あきとしました。但し1904(明治37)年10月1日~1905年12月14日の日記については、点と丸を用いました。
  5. 欧文は、原則として一日の事項は改行せず、ピリオドで続けました。判読し難い箇所は―としました。
  6. 註は原則として加えていませんが、体裁上の変更等必要な時は〔 〕内に註記しました。
  7. 人名・地名等の表記に不正確なものが若干あると思われますが、原本のままとしました。
  8. 本データベースより引用される際は、クレジットを必ず明記ください。
    例)「1886/01/08 久米桂一郎日記データベース」(東京文化財研究所) (日本語訳:齋藤達也) https://www.tobunken.go.jp/materials/kume_diary/863356.html(閲覧日 2021-02-15)
  9. 本データベースは塩谷純(東京文化財研究所文化財情報資料部長)・伊藤史湖氏(久米美術館学芸員)が監修し、小山田智寛(東京文化財研究所文化財情報資料部研究員)が構築、日比野小都氏(実践女子大学大学院生)がデータの校正および整形を担当しました。仏文の邦訳と校正は、齋藤達也氏(東京文化財研究所客員研究員)が行ないました。
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