1904(明治37) 年11月25日

今朝合田に使をやつて今日学校で棒給を受取り、それを持て来て呉れるやうに頼んだが承知してくれた。朝は医者の処へ行きそれから昨日竹沢に貰つた二羽の鶉を料理した。午後は自転車の大掃除をする。機械の全部を取外した時に中丸がやつて来て色々昨夜の手紙に対する弁解を試みる。要するに友誼上の売買相談は謝絶して更に利益上の相対承諾というので別に異存に入れる余地はない事になつた。後小代も来て共に話す。鶉の汁に豚のゴタ煮で晩食を出した。中丸は食後間もなく帰つて佐野がやつて来た。八時過に合田が金を持つて来てくれた。

to page top