1904(明治37) 年11月21日

午前は一ツ橋。午後白馬会流用金整理一件につき和田、藤島及小林に手紙を出す。岡田は黒田の中立で条件確定す。三時より黒田を尋ねる。野崎という老朽検事の肖像をかいて居る処であつた。長原より金を受取る事話し同氏へ手紙を出す。後に中丸来り自転車の話遂に纒らなかつたと聞く。併し黒田が又外に売れ口の話があるというので之に一縷の望が生じた訳である。五時過に帰宅した。

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