1904(明治37) 年5月6日

朝大崎に赴く、父上は三十銀行におでかけになる。午後に第二軍遼東半島上陸の号外出づ。市中賑ふ。四時半頃よりこまを伴ひ、かきがら町久留米かすり屋に買物をなし、帰りに橋善にて夜食、客多し、上どん中々出来よし、傍には一人の職人らしき男と一人の兵士との酔談面白し、九時頃に帰宅す。

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