1904(明治37) 年5月25日

今日も電車にて出校す。講義後職員生徒を第一講義室に集めて校長の演説があつた。戦争について世界の同情を得る必要がある事を長々と説明せる挙句、ペリイ紀念資金を軍人の援護の目的に使用するため、米国人の発企にて彼地にて義損の勧誘をするから、此挙に対して感謝を表するため公私各学校集りて決議をなす筈にて本校よりも之に参同して代表者を出席せしむるといふ話であった。帰路降雨甚だし。

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