1900(明治33) 年6月4日
六月四日 (欧洲出張日記) 午後一時ニ船が出た 少し風が有るが少しもゆれない 仕合だ 夜九時少し前頃から Fabre-Brandt 兄弟 Eymard 兄弟と吾レ吾レが皆日本のゆかたを被て甲板ニ集り Eymard 氏が獅子舞の真似などして大ニふざけて大笑した 十一時過まで皆で騒いだ
本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
六月四日 (欧洲出張日記) 午後一時ニ船が出た 少し風が有るが少しもゆれない 仕合だ 夜九時少し前頃から Fabre-Brandt 兄弟 Eymard 兄弟と吾レ吾レが皆日本のゆかたを被て甲板ニ集り Eymard 氏が獅子舞の真似などして大ニふざけて大笑した 十一時過まで皆で騒いだ