本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1897(明治30) 年2月20日

 二月二十日 土 朝学校に出 昼ニ久米と精養軒でめし 久米ニ別れて又学校ニ行き三時から新橋停車場へ走る 四時十分の気車で荒川氏が立たれた 長沼も同じ気車で立つた 帰りがけニ合田の処ニ寄り吉岡 合田と伊豆屋でめし 杉がたづねて来て一緒ニなりそれから吉岡ハ帰り二人ハ内へ来た 久米もやつて来て四人で例の二十一をやつて遊ぶ 十二時頃ニ皆帰る それから母上と話をし又松波や小代ニやる手紙をかき二時頃ニねる 今日ハ終日曇で雪ハとけず

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