本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1897(明治30) 年2月15日

 二月十五日 月 長沼より依頼されたる出品一件で学校へ出かけ一と通り校長ニ相談しそれより浅井をたづねしニ京都へ行きしとて留守 又学校ニ引返へし藤島 和田 合田と四人で揚出しでめし 其処から出て長沼の処へ行たらこれも留守 松岡の内で二十分計話して帰る 夜食ハ伊藤と二人 めし後ニ杉 道鏡が来 面白く三人で十二時まで話す

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