本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1897(明治30) 年2月8日

 二月八日 月 十時半頃ニ起き中村へやる手紙をかき伊藤と昼めしを食ひ二時半頃ニ善兵衛が来て橋口家の経済話を聞き三時過ニ合田が来て一緒ニ佐野の処ニ行た 久米とも逢つたが久米は帰つて行きオレ等三人ハ菊地を呼び出し伊豆屋でめし 夫れから四人で内へ来て例の二十一で十一時まで 今日ハ昨日より暖かだ 昨日と一昨日の寒さハ此の冬ニなつて一番の様だつた

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