本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1892(明治25) 年8月15日

 八月十五日 月 終日桜田と一緒也 晩めしニ奴の企で牛の汁にそうめんを入れて食ふ オレの内でやるのだから気楽此の上なし 二人共大はだぬぎでやつゝけた 若し夷人でも来上つたら随分驚くのだつたろうに 宿屋ニ部屋の明が出来たので桜田ハ今夜から宿屋ニねる

to page top