1914（大正3） 年1月19日
一月十九日 月 降灰 （鹿児島旅行記） 同宿ノ日根野勅使ニ挨拶ヲナス 午後敏子ヲ伊藤墓地ヘ案内シ又大中社 南洲寺 洲崎等ヘ回ハル 十二日附東京電報ノ配達ヲ受ク
本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
1914（大正3） 年1月20日
一月二十日 火 風アリ屋上ノ灰ヲ散ラス （鹿児島旅行記） 午前七時日根野勅使ヲ停車場ニ送ル 九時頃七高ニ於テ大森博士ノ講演ヲ聴ク 午後大迫家 平岡家 島津男爵家 横山家等ヲ訪問ス
1914（大正3） 年1月21日
一月二十一日 水 降灰 （鹿児島旅行記） 午前十時頃和船ヲ雇ヒ桜島ヘ渡ル 雄造 敏子同道セリ 雄造ニ導カレテ牛鍋ノ馳走ニナル 本日ヨリ電話開通セリ
1914（大正3） 年1月22日
一月二十二日 木 降灰 （鹿児島旅行記） 午前大阪毎日記者島崎氏来リ庭前ニテ敏子ト二人立テル処ヲ撮影セリ 又雄造ト午餐ノ為再牛鍋屋ニ入ル 後加冶屋町黒田家及高見学舎ヲ訪ヒタリ
1914（大正3） 年1月23日
一月二十三日 金 晴 （鹿児島旅行記） 再ビ桜島ヘ赴ク 同行十一名ナリ 此連中福茶ト云フ旗亭ニ於テ晩餐会ヲ催ス 十時使ニ接シ出席 午前一時ニ至レリ 桜島同行者 堺 國友 五島 山下 岩山 大牟禮 梅北 杉本 外ニ有盈及敏子
1914（大正3） 年1月24日
一月二十四日 土 晴 （鹿児島旅行記） 午後六時五五分鹿児島ヲ発シ東上ス 見送人 大牟禮夫婦 山下兼秀 堺宗五郎 杉本写真師 島津貴暢男 吉川新藏 梅北雄造 有盈 益代 敏子 岐阜名和靖氏ト同乗セリ
1914（大正3） 年1月26日
一月二十六日 月 晴 （鹿児島旅行記） 午後一時五〇分新橋ニ着ス 平岡 荻原 松山ノ三氏ノ心附ニ係ル自動車ニテ帰宅 三時過ヨリ笄町ヘ伺候シ夜日々及朝日ノ記者ヲ引見桜島談ヲ試ム 出迎人 森岡 岡野 和田英 田中良 五味清吉 松山 荻原 平岡權 仲縫子 中勝 久米民十郎 孝 三郎 櫻井兄弟 大給 照子
1914（大正3） 年1月27日
一月二十七日 火 午後二時頃與倉氏叔母様御来訪
1914（大正3） 年1月28日
一月二十八日 水 登校 午後大迫家及千田家訪問
1914（大正3） 年1月29日
一月二十九日 木 夕刻日根野侍従及福原次官ヲ訪問ス
1914（大正3） 年1月31日
一月三十一日 土 登校 田邊建築師トノ約束ニ因リ帰途市ケ谷鷹匠町ナル中井氏邸ニ立寄ル
1914（大正3） 年2月1日
二月一日 日 病1 扁桃腺炎ニ罹リ引籠ル
1914（大正3） 年2月2日
二月二日 月 病2
1914（大正3） 年2月3日
二月三日 火 病3
1914（大正3） 年2月4日
二月四日 水 病4
1914（大正3） 年2月5日
二月五日 木 病5 照ヲ鎌倉ヘ遣ハシ転宅ヲナサシム
1914（大正3） 年2月6日
二月六日 金 病6
1914（大正3） 年2月7日
二月七日 土 病7 午後岡野子桜島噴火談聴取ノ為筆記者喜田某同伴訪 夜ニ至ル
1914（大正3） 年2月8日
二月八日 日 病8
1914（大正3） 年2月9日
二月九日 月 病9