八月十八日 木 晴 (トレポール紀行) 今朝郵便局ニ行き加藤氏より送り呉れたる二百仏ヲ受け取りタリ 午後久松君トシヤルパンチエ方ニ行キ後ち三人ヅレニテ遊歩セリ 四時頃ニ水あびをシたり 実ニ寒くしてなんともかんとも御話しにならず 二三分間ヲ水の中ヲ飛ヒ歩き陸ニ上リテ更衣室ニ入リシ時ニハ歯ニ痛ミヲ覚エタリ 之レ寒サの為メニ歯ヲヒドクカミシメタルガ為メナリ 後チ共ニ一珈琲店ニ入リ珈琲及ビコンニヤク酒ヲのみたり 夜レールノ妻君等カジノニ来ラズ 僕ハ日本ヘ出ス手紙ヲ読書室ニテ認メタリ
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一月二十五日 金 晴 岡部子爵ヨリ扇子ノ礼状到来ス 此扇子配付ノ事ハ予テ三越ノ清水ヘ委任シ置タルモノナリ