本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1914(大正3) 年12月12日

 十二月十二日 土 曇 午前十時過宮内省総務課ニ近藤氏ヲ訪フ 願意聴カレズ空シク去ル 亦調ニ立寄リ技手雇入ノ件ニ付寮頭等ノ意見ヲ聴ク 夫レヨリ小川君ヲ訪問シ一時過展覧場ヘ赴キ三時半頃帰宅 一寸画ニ向タルノミ 夜平田 大槻 兼清ノ諸子来レリ 大槻子ノ為交換会ノ規定ヲ作ル 十日出願ノ件聴許セラレズ遺憾ナリ 夜岩君ヨリ電話ニテ大阪岩井某ノ事通知アリ

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