本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1901(明治34) 年2月11日

 二月十一日 月 (欧洲出張日記) 今日よりは画をかゝないから気楽で十時半頃までねる 十一時過 Camille 来る Cと久 中と四人でアトリエでめし 二時半頃から Lombard の処に要談に行く 帰りがけに Cook に寄つて切符を買ふ 中 久で味噌の汁などこしらへて小林はテンプラを持て来てくれた 女子理想美術学校の規則なるものが出来中々面白く四時にねる 午後中が部屋の片着をやつてくれた

to page top