1921（大正10） 年10月22日
十月二十二日 土 曇 夜半雨 午前十時ヨリ研究会事務所ニ於テ常務委員 日仏総会総裁宮殿下奉迎晩餐 訪客 午後 澁澤子秘書 南部伯夫人 金子保
本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
1921（大正10） 年10月23日
十月二十三日 日 曇 神崎島津邸硝子器展観 帝展 夜小笠原邸小集 主人伯及青木子
1921（大正10） 年10月24日
十月二十四日 月 曇 皇太子殿下帝展行啓
1921（大正10） 年10月25日
十月二十五日 火 曇 御馬上撮影於高輪御殿
1921（大正10） 年10月26日
十月二十六日 水 雨 午前和歌山三浦男ヘ打電 去ル二十二日受領セル書状ノ返事ナリ 午後斧山ヲ以テ研究会事務所ニ投票二通ヲ送リ届ケタリ
1921（大正10） 年10月27日
十月二十七日 木 晴 社会事業調査会 総理私邸子青木同道
1921（大正10） 年10月28日
十月二十八日 金 晴 午前御写真部ニ於テ一昨々日ノ結果ヲ調査選定ス（大三枚小三枚） 登校授業 又二三ノ報告ヲ聴キ処理ス 総理官舎ニテ教育行政総会 南部伯ニ招カレ富士見軒ニ到リ晩餐
1921（大正10） 年10月29日
十月二十九日 土 半晴 午前やまと新聞記者懸賞写真ノ件ニ付及松岡氏来訪 内務省ニ於テ社会事業調査会開催 一昨日ノ経〔ママ〕続ナリ 特別委員附託 弁当後解散 又大久保利武君ト研究会ニ関シ懇談セリ 四時半華族会館ニ催サレタル雨潤会ニ出席 坂井氏ノ報告書二通ト大分石仏調査書二通ヲ提出九時頃散会
1921（大正10） 年10月31日
十月三十一日 月 参賀ハ十一時半 賜饌十二時
1921（大正10） 年11月3日
十一月三日 木 晴 昨日午後百枚丈選抜シタル写真ニ一々点数ヲ附クルコトヽナリ斧山ヲ相手ニ今午前二時マデカヽル 十二時前やまとノ記者塚本氏来リテ全部引取ル 又序ニ批評ヲ請ハレ三十分許座談的ニ写真師ニ対シ注意ノ要点ヲ語リ置ク
1921（大正10） 年11月4日
十一月四日 金 主相遭難
1921（大正10） 年11月7日
十一月七日 月 午前十時常務委員会 原総理告別式
1921（大正10） 年11月8日
十一月八日 火 皇太子殿下御写真並ニ澄宮殿下種板検分
1921（大正10） 年11月9日
十一月九日 水 午後一時半教育行政 午餐 福 川 山口□（原文不明）外五名 小笠原邸会合 晩餐主客六名 小野田宅
1921（大正10） 年11月10日
十一月十日 木 谷口午二午餐 橋口家ヘ（照子同伴）祝物持参 小笠原邸会合 大河内子 青木子 水野子 湯地氏
1921（大正10） 年11月11日
十一月十一日 金 皇太子殿下 澄宮様御写真手入開始 五時半京橋伝馬町角第一相互館東洋軒 辻 中川 安田送迎会欠席
1921（大正10） 年11月12日
十一月十二日 土 晴 十時三越龍村平藏陳列
1921（大正10） 年11月13日
十一月十三日 日 晴 小笠原伯ヨリ青木子ト新総理高橋子ニ会見ノ次第ト大木伯ト西園寺侯ヲ訪ネタル模様トヲ聴取ス 茲ニ先日来ノ事一ト先ヅ形付キタルガ如シ 而シテ吾等四人（小笠原 青木子 水野子及小子） 特ニ招カレテ明朝駿河台ヘ出向クコトヽナル 訪客ハ午前十一時前松岡氏 午後七時大河内子
1921（大正10） 年11月14日
十一月十四日 月 曇 八時半床次内相来訪 午前九時西園寺侯爵邸ニ四人集ル 余ハ水野子ト同道ス 懇談一時間余ニシテ辞去ス 十時半御写真部ニ到リ東宮殿下並ニ澄宮殿下ノ御写真ニ加筆ス 午後二時外務省情報部ニ於ケル巴里出品委員会ニ列席ス 出品物取纏方ニ付協議ヲ遂ゲ中座ス 五時頃ヨリ八時半頃迄蜂須侯邸ニテ十人会 九時頃帰宅
1921（大正10） 年11月15日
十一月十五日 火 晴 午前北白川宮殿下帝展御成 午後観菊会 小笠原邸午餐