1919（大正8） 年5月3日
五月三日 土 晴 訪客ハ坂井義三郎 橋口兼清 午前十時半登校 賜六級俸ノ辞令ヲ受ク 後チ研究科ヲ視察シ同科ノ生徒ノ古参連六名ヲ呼ビ希望科目ニ付意見ヲ聴カセ引続キ教員会議ヲ開キ模写購入費及留学生ノ事ヲ相談シ小林理事ヨリ提出スベク決定シテ午後一時過退出セリ 三時過ヨリ葵橋研究所ニ於テ諸生ヲ集メテ批評ヲナス 本日ハ出席者多数ニテ二時間余ヲ費シ六時頃帰ル 坂井君ハ木彫史編集報告ノ件ニ付入来
本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
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