本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1918(大正7) 年2月20日

 二月二十日 水 晴 秋月君ノ長男逝去ノ由ニ付玄関ニテ悔ヲ述ベ香典ヲ贈レリ 又河邊正夫君死亡ノ通知ヲ受ケタリ 葬儀ハ明後日ノ筈 午後照子姉上様ト押川家ヘ往ケリ 此留守中伝氏ノ肖像ヲ描ク 晩餐後一寸新納時延ト語リ日本倶楽部ヘ赴ク 第二回ノ写真研究会ナリ 十一時頃閉会ス 昨年限リニテ退職セシ人達モ数名出席シテ景気悪シカラズ 発起ノ甲斐アリト云ベシ

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