十月二十二日附 パリ発信 母宛 封書 (前略)またわたくしがかいたゑをなにかおくつてやれとゆつておやりなさいましたけれどもいまかくゑはたゞひとのかたちやまたつらなどをたゞやきずみでかくのですからおくつてあげそうなものはなんにもありません けれどもいづれそのうちになにかしらんかいておくりますからまつていてくださいまし くろだきよたかさんにたのんでおくつてくださいましたすみはたしかにとゞきました(中略) すぐにそのすみをうちのおやぢにやりましたらおゝよろこびでした(後略) 母上様 新太より
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本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。
七月十一日 水 晴 一昨日頃ヨリ痢病ニ罹リタレバ小西氏ニ下剤ヲ請フ 但シ診察ヲ受ケズ 夜島田卓二君来リ病室ニテ語ル