本データベースでは中央公論美術出版より刊行された『黒田清輝日記』全四巻の内容を掲載しています。なお、デジタル化にともない、正字・異体字・略字や合成文字は常用漢字ないし現行の字体に改めました。



1914(大正3) 年3月1日

 三月一日 日 晴 (鎌倉) 夕刻中條氏ノ手書ニ接ス 午時頃鮫島武晴来ル 昨夜佐介荘ニ一泊セル由 午後佐吉及大工ヲ連レ兼清同道佐介荘ニ到リ新築ノ縄張ヲナス 父上様御病気未ダ癒エ給ハズ時々御発熱ノ趣也 静子殿ハ出京中ト承ハル 兼清 武晴ノ二人晩餐ヲ喫シ後佐吉モ来レリ

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